胃内視鏡検査
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胃内視鏡検査とは
経鼻胃内視鏡
当院では富士フイルム株式会社のフルデジタル電子内視鏡システムの機種(Advancia HD)を導入しています。高画質画像で診断が可能です。
当クリニックの胃カメラは、患者さまができるだけ苦しくないように経鼻内視鏡を使っています。鼻から直径約5mmの細い管を入れるため、苦痛はすくないと思います。基本的には鎮静剤を使用しないため、検査が終われば車を運転して帰宅できます。検査の準備から終わりまで含めても約30分で終わります。
経鼻胃カメラで発見された早期胃がん
症例1
63歳、女性、胃前庭部の早期胃がん。
症例2
70歳、男性、早期胃がん。
インジゴカルミンという青い色素を散布すると粘膜の凹凸が強調されて矢印で示されたがんの部分が明らかになります。
症例3
77歳、男性、早期胃がん。
症例4
59歳、男性、早期胃がん。
症例5
57歳、女性、早期胃がん。
胃アニサキス症とは
アニサキスの幼虫が寄生した魚介類(九州ではサバ、アジ、イワシ、イカなど)を食べることによって発症する病気です。新鮮な魚介類を食べた2~8時間後に心窩部に締め付けられるような持続する腹痛が起き、悪心、嘔吐を伴う場合があります。
他の腹痛をきたす病気との鑑別が必要であり、まず超音波検査を行います。超音波検査で胃壁が腫れ上がっていた場合には胃アニサキス症が強く疑われます。
内視鏡治療
経鼻胃カメラで胃壁に頭をつっこんでいる虫体を見つけ、鉗子で捕まえて取り除きます。虫体が見つけ難い場合は青い色素を散布すると見つけやすくなります。
経鼻胃内視鏡で虫体を摘出することによって症状は改善します。取らない限り痛みが続きます。
ピロリ菌除菌と胃ポリープ
症例1、ピロリ菌除菌前
ピロリ菌感染と関連のあるのは胃過形成ポリープです。良性のポリープですが大きくなると出血やがん化の危険性もあり、大きさが1cmを越えたら内視鏡的切除が必要なことがあります。
しかし、胃過形成ポリープはピロリ菌を除菌することによって数年で自然に退縮あるいは消失することがありますのでピロリ菌除後数年間経過観察することが無用な内視鏡手術を避けるために大事です。
症例1、除菌後
ピロリ菌除後約2年経過、ポリープは消失していました。
症例2、ピロリ菌除菌前
症例2、除菌後
ピロリ菌除後約2年経過、ポリープは消失していました。